南和歌山医療センターでの
初期臨床研修を修了して
中 喬弘 研修期間:令和4年4月~令和6年3月
南和歌山医療センターで受けた初期研修は、非常に価値のある経験でした。
まず、当センターの特徴の一つとして、研修医の数が限られていることで、他の研修医と研修の機会が重ることがなく、自分の興味や志向に応じて研修スケジュールを自由に組み立てることが可能でした。
南和歌山医療センターのもう一つの特徴は、各診療科間の垣根が低いことです。医局では、各科の先生方と同じ机を共有し、何か相談したいことがあればすぐに質問できます。また、研修で回っていない診療科の先生にも直接相談することができます。さらに、一緒に食事をしたり、世間話をしたりすることで、普段からコミュニケーションがしっかり取れます。
研修医が少ないために孤独に感じるかもしれないと思いましたが、和歌山研修ネットワークというシステムにより毎月他の病院から5人程度の研修医が研修に来るため、孤独感を感じることはありませんでした。異なる背景や専門知識を持つ仲間との交流することができるので、新しい視点やアイデアを取り入れることができました。
他に当院の強みとしては救命救急センターがあり、3次救急まで受け入れをしています。特に、研修医として救急対応する際には、軽症から重症、多発外傷など、様々な症例を見ることが可能です。これは、研修医にとっては大きな学びの機会であり、多様な症状や病状に対応する能力を養うことができます。
どの診療科でも共通しているのは、自分がやりたいことを積極的にやらせてくれる環境があることです。指導医の下で、ほとんど主治医に近いかたちで患者さんを診ることができ、CVや挿管などの手技に関しても自分の能力範囲で行うことが可能です。これは、実践的なスキルと経験を積む絶好の機会であり、自分自身の能力を最大限に引き出すことができました。
最後に、さまざまな職種の皆さんがとても親切で、そのおかげで研修期間を楽しく過ごすことができ、しっかりと研修とすることができました。
私自身、南和歌山医療センターで初期研修を選んだことは本当に良い選択だったと感じています。本当にありがとうございました。
- 診療受付時間
- 午前8時30分~午前11時
- 休診日
- ・土曜日・日曜日、祝祭日
・年末年始(12/29〜1/3)
- 〒646-8558
- 和歌山県田辺市たきない町27-1