MR検査

MR検査はMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)といい、人体の磁気と電波への反応を利用して、身体の任意の断面を得る検査です。撮影は、検査機器のトンネルの中に入って行います。20分程度安静にしてください。検査中は大きな音がしますが、ヘッドホン等で音を軽減しますので、ご心配いりません。検査は、X線を使いませんので、放射線被ばくはありません。またMRA検査では、造影剤を用いずに脳内や頚部の動脈を3次元的に撮影できます。

Topix

当院ではこれまで1.5T(テスラ)と3.0T(テスラ)の磁場強度の異なるMR装置2台による運用を行ってきました。2021年10月より1.5T装置に代わり、3.0T装置『PHILIPS社製Ingenia3.0T』が稼働予定となっています。現在、稼働中の「SIEMENSE社製 MAGNETOM Skyra」 3.0T装置とあわせ、紀南地方としては初めて3.0T装置が2台による体制となることで、今後当院のMR検査において高画質な画像提供が可能になります。

当施設のMR装置

<PHILIPS社製 Ingenia3.0T> 2021年10月稼働予定

世界初フルデジタル化により、従来のMR装置に比べ信号ノイズ比が向上することで、画質の向上につながります。信号強度も向上しており、高分解能・薄いスライスでの撮像が可能で、例えば頭部の微小血管や小さな動脈瘤の描出が可能となります。またガントリーボア径(トンネルの直径)が70cmと広く、体格の大きい患者様や狭いところが苦手な患者様にとってゆとりのある設計となっており安心して検査を受けていただけます。

<SIEMENSE社製 MAGNETOM Skyra>

3.0T装置は、1.5T装置に比べ強い信号が得られるため情報量が多く、空間分解能の向上と組織の微細な変化をより鋭敏に画像化することができます。MRI検査は、全身の臓器検査に応用でき、診断範囲が広いことも特徴の一つです。特に脳神経領域では、微細な脳構造や小さな梗塞巣の把握、従来評価の難しかった微小な血管(穿通枝)の描出も可能です。 また多様な機能画像の応用でき、日常診療に組み入れることが可能となりました。今後、これらの画像は利用価値が高く、診断に寄与することを期待されています。

MR検査の注意事項

またMR検査は放射線の被ばくが有りませんので、安心な検査ですが、20分程度の安静が必要で有り,体内磁性体によっては検査できません。また、カラーコンタクトは取り外していただきます。

※ 下記の場合にはご注意下さい(MRI検査が受けられないことがあります)

  1. ペースメーカー・体内自動除細動器・骨成長刺激装置・体内神経刺激装置・人工内耳・注入ポンプ・電気および機械的に作動する体内埋め込み機器を持つ方。
  2. 安全確認が不明な血管クリップ(頭蓋内動脈瘤クリップ等)を持つ方。
  3. 磁性体金属が体内にある方、体外金属がはずれない方。
  4. 刺青のある方・妊娠の可能性のある方・妊娠中の方・アートメイクをしていらっしゃる方
  5. 高度の閉所恐怖症のある方
  6. 磁石式インプラントの方。

当院のMRの画像

【PHILIPS社製 Ingenia3.0T】



【SIEMENSE社製 MAGNETOM Skyra】

医療安全への取組み

MRIは強力な磁石とラジオ波を利用するため、従来(1.5T)より、検査の際は金属類を外していただいていますが、3.0T装置は磁力が2倍になることから、金属類や発熱の恐れがある化粧品、下着などについては、今まで以上に慎重な対応が必要となり、専用の車イス・ストレッチャー(3Tに対応品を病院に複数台導入)や複数台の金属探知機(種類が異なるタイプ別)を導入し、安全面を強化しています。

TEL 0739-26-7050㈹
FAX:0739-24-2055
診療受付時間
午前8時30分~午前11時
休診日
・土曜日・日曜日、祝祭日
・年末年始(12/29〜1/3)
〒646-8558
和歌山県田辺市たきない町27-1
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