薬剤部紹介
【はじめに】
薬剤部の基本理念
薬剤師はチーム医療の一員として、最新の専門的知識に基づいた安全で有効な薬物治療を通じて、質の高い医療提供を目指し、思いやりのある医療を実践します
全病棟に専任の病棟薬剤師を配置し、医薬品の説明や相談の応需を通じて、入院時から退院まで患者さんが安心して薬物療法を受けられるように努めており、地域の保険薬局と連携することで、退院後も切れ目のない医療が提供されるように取り組んでおります。
【スタッフ】
薬剤部長:古川 順章
副薬剤部長1名、主任薬剤師5名、薬剤師11名、薬剤助手2名で業務を行っております。
【調剤業務】
患者さんにお渡しするお薬は電子カルテと調剤システムを連動させることで、効率的に調剤しています。また用法・用量、併用薬や休薬期間を確認し、適切な薬剤の提供をしています。
◇間違いによる危険の回避
似通った名前のお薬や含有量の違うお薬の棚を離すことで、調剤過誤の防止対策を講じています。また、間違いやすい内容をラベルに書いて表記し、間違いが発生しないよう注意を喚起しています。
注射薬は個人毎の払出しにラベルを添付し、病棟での看護師業務軽減を図っています。また、抗がん剤による化学療法は投与スケジュールの管理を行いリスクマネージメントに貢献しています。
調剤1 | 調剤2 |
注射薬調剤 |
【薬品管理業務(薬務)】
日々の購入・払出をコンピューター管理で行っています。また、病棟定数配置薬品に関しても、薬剤部で一貫した管理運営を行い配置薬の適正化を図っています。
さらに、後発医薬品の積極的な採用も行っています。
【製剤業務】
市販されていないお薬の調製や病棟等で使用される消毒薬・処置薬の払出しを行っています。また、中心静脈栄養(TPN)、外来・入院抗がん剤無菌調製にも対応しています。
◇無菌調製とは?
患者様にとって細菌などによる感染が特に懸念される場合、注射剤の混合を薬剤師が調製しています。この注射剤の混合は、できる限り細菌などの混入が避けられるような装置(クリーンベンチ/安全キャビネット)を配置した特別な部屋で行っています。 これらのことは患者様への感染リスクを回避すると同時に、他の医療スタッフへの安全確保にも貢献しています。
抗がん剤の無菌調製 | 高カロリー輸液の無菌調製 |
【病棟薬剤業務】
病棟にはそれぞれ担当の薬剤師を配置し、お薬に関する様々な業務を行っています。患者様が入院される際に、手術や処置を安全に施行し、入院後も適切な薬物治療を行えるように、持参薬やサプリメントの確認をさせて頂きます。また、入院中に薬剤師は、適正な薬物治療を提供するために、お薬の効果と副作用の確認のためにお話しをお伺いに行くことがあります。必要に応じて、患者様に服用・使用されているお薬の作用、副作用や服用方法などについて詳しい情報を提供させて頂くとともに、医師へ情報提供などを行い治療のサポートを行っています。お薬についてのご相談はいつでも応じておりますので、お気軽にご相談ください。そして、退院される患者様にはお薬の説明書と『お薬手帳』をお渡ししています。お薬の履歴を明確にすることで、退院後の重複投与や相互作用による副作用回避に役立てることができます。ご自身でのお薬の管理が難しい患者様には、正しくお薬を服用して頂くために「一包化」や「お薬ボックス」の使用をお勧めさせていただくことがあります。 薬剤師は治療の過程で入院中・退院後のお薬について安心感をもっていただけるよう努めています。
【医薬品情報(Drug Information)業務】
最新の情報に基づいた医療が実施できるよう、患者様や他の医療スタッフ(医師、看護師など)へ医薬品・医療用具の情報を提供しています。
また、患者様や他の医療スタッフ(医師、看護師など)からもたらされた医薬品や医療用具に関する副作用などの情報を集積・分析して、今後の医療安全に役立てています。
【チーム医療への関わり】
在宅医療チームや災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)、その他院内での各種チーム医療に関わっております。
【地域薬剤師会との連携】
圏域調剤薬局と顔の見える関係性を作り、連携を強化することを目的に「地域薬剤師合同研修会」を設立。定期的に研修会を開催しております。
- 診療受付時間
- 午前8時30分~午前11時
- 休診日
- ・土曜日・日曜日、祝祭日
・年末年始(12/29〜1/3)
- 〒646-8558
- 和歌山県田辺市たきない町27-1