核医学検査
RIはRadio Isotope(放射性同位元素)のことであり、病院によってはアイソトープ検査や核医学検査と呼ばれています。体内に極微量の放射線を出すRI薬品(放射性医薬品)を注射して、薬剤の体内分布の様子や分布の時間的変化から病気を診断する検査です。全身の臓器の検査が可能ですが、当院では全身の骨や脳、心臓などの検査が多く行われます。
放射線の量は検査の内容にもよりますが、胸のレントゲン写真1枚からCT検査1回程度とされており安全です。薬剤による副作用も極めてまれで、安心して受けていただけます。
ガンマカメラ
<GE社製 Infinia hawkeye4 SPECT>
新しいカメラ(GE社製:Infinia)は、検出器を2台備え検査の効率が高くなりました。個々のカメラの検出機構も刷新されています。RI検査は、体内に投与された放射性医薬品の分布・挙動を体外から観察するために薬から放出される放射線を検出する必要があります。新しいカメラでは、放射線の検出毎に均一性や直線性をリアルタイムで補正する機構を有し最適化が施されています。さらに信号の検出過程を詳細に分析し、物理的歪みや光学的ぼけを適正に補正することで精度、効率を高めています。これらの技術は、より高分解能な画像を提供すると共に被ばく線量を抑制しながら検査の短時間化をもたらします。