MR検査このページを印刷する - MR検査

MR検査はMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)といい、人体の磁気と電波への反応を利用して、身体の任意の断面を得る検査です。撮影は、検査機器のトンネルの中に入って行います。20分程度安静にしてください。検査中は大きな音がしますが、ヘッドホン等で音を軽減しますので、ご心配いりません。検査は、X線を使いませんので、放射線被ばくはありません。またMRA検査では、造影剤を用いずに脳内や頚部の動脈を3次元的に撮影できます。

当施設のMR装置



<MAGNETOM  シンフォニー Symphony>
 

高次元の基本性能を有するハードウェアと充実したソフトウェアによる多種多彩な撮像シーケンスと高速画像処理が行え、複数コイル組み合わせシステム(IPAS:Integrated Panoramic Array System) 等の特徴を持ち、検査時間の短縮と診断能の高い画像情報の提供が可能です。


検査部位対象疾患も広く、整形、婦人科領域はもとより、MRA(血管 系)MRCP(肝、胆、膵管系)の非侵襲的検査により検査による患者さんの身体的負担の軽減が図られています。

Topix

3T MR装置新規導入

<Siemense社製 Skyra 3T MRI>
 

 3.0T装置は、1.5T装置に比べ強い信号が得られるため情報量が多く、空間分解能の向上と組織の微細な変化をより鋭敏に画像化することができます。MRI検査は、全身の臓器検査に応用でき、診断範囲が広いことも特徴の一つです。
特に脳神経領域では、微細な脳構造や小さな梗塞巣の把握、従来評価の難しかった微小な血管(穿通枝)の描出も可能です。
また多様な機能画像の応用でき、日常診療に組み入れることが可能となりました。今後、これらの画像は利用価値が高く、診断に寄与することを期待されています。

 

 

MR検査の注意事項

またMR検査は放射線の被ばくが有りませんので、安心な検査ですが、20分程度の安静が必要で有り,体内磁性体によっては検査できません。また、カラーコンタクトは取り外していただきます。


※ 下記の場合にはご注意下さい(MRI検査が受けられないことがあります)

  1. ペースメーカー・体内自動除細動器・骨成長刺激装置・体内神経刺激装  置・人工内耳・注入ポンプ・電気および機械的に作動する体内埋め込み機器を持つ方。
  2. 安全確認が不明な血管クリップ(頭蓋内動脈瘤クリップ等)を持つ方。
  3. 磁性体金属が体内にある方、体外金属がはずれない方。
  4. 刺青のある方・妊娠の可能性のある方・妊娠中の方・アートメイクをしていらっしゃる方
  5. 高度の閉所恐怖症のある方
  6. 磁石式インプラントの方。

当院のMRの画像

(MR Skyra 3.0T)

 

医療安全への取組み

 

MRIは強力な磁石とラジオ波を利用するため、従来(1.5T)より、検査の際は金属類を外していただいていますが、新しい装置は磁力が2倍になることから、金属類や発熱の恐れがある化粧品、下着などについては、今まで以上に慎重な対応が必要となり、専用の車イス・ストレッチャー(3Tに対応品を病院に複数台導入)や複数台の金属探知機(種類が異なるタイプ別)を導入し、安全面を強化しています。

 

 

また、できるだけMRI検査を受けていただくために、撮影する目的や部位、危険度等を考慮して、従来からある1.5T(下図)を使い分けて検査しています。

 

<車イス・ストレッチャー>


<MAGNETOM Symhony 1.5T>