CT検査このページを印刷する - CT検査

X線を利用して人体の断層像(輪切り像)を得る検査です。コンピュータを用いて画像処理を行って体内のより細かな情報を、隣接する臓器の重なりを排除して観察できます。血管や病変をより鮮明に映し出す造影剤というお薬を使用することで、病気を早い段階で見つけたり病気の性質を調べたりすることが可能です。
 

当施設のCT装置


<Canon社製 Aquilion PRIME 80列マルチスライスCT>

Topix


2016年10月、新たに80列マルチスライスCT(Canon社製 Aquilion™ PRIME)を導入。
80列マルチスライスCT2台で検査を行っています。
 

80列マルチスライスCT

 
<Canon社製 Aquilion PRIME 80列マルチスライスCT> 

今回導入された80列マルチスライスCTでは、多層検出器を用いて平面ではなく、3次元でのデータ収集を行います。これらから得られた画像を多数積み重ねることで、従来では困難だった縦方向の情報もずれなく描出できるようになり、あらゆる角度、方向から、生体内が立体的に手に取るように見ることができます。また、短時間での撮影・より広範囲な撮影がでできるようになり、頭部・頸部・胸部・腹部・骨盤部・上肢および下肢まで、内科・外科や整形外科・耳鼻科・婦人科・小児科などの診療科を問わず、ほとんどの臓器の疾患に有用です。
現在の医療でのCT装置が果たす役割は重要です。日本人の死因トップに挙げられる「ガン」については不可欠となっています。また、「脳卒中」といわれる脳内出血などの疾患の診断においてはCT検査が第一選択となっています。三大疾患の残る一つ、「心疾患」については、ブレの少ない鮮明な画像の提供が可能となり、通常の造影CT検査として行うことが可能です。この検査(心臓CT検査)は所要時間20分程度であり、検査後の処置も軽微であるため「日帰り検査」で行えます。
 新規CT装置(80列マルチスライスCT)においては、体格に応じた線量の自動設定機能に加え、低線量でも安定した画像が提供できるソフトウェアを搭載しており、患者さまの負担を軽くし「やさしい医療」を実現しています。



CT検査の注意事項

  • 検査前には診断の妨げになる金属等を外していただきます.
  • 造影剤検査では,食事制限を行います.

わからない事や不安な事がありましたら、主治医、または放射線科医、CT担当の診療放射線技師にお尋ね下さい。
 

ワークステーションによる処理画像(心臓を含む)