薬剤部紹介このページを印刷する - 薬剤部紹介

【調剤業務】

患者様にお渡しするお薬はコンピューターによって管理され、正確に調剤されるよう工夫されています。また、調剤者とは別の薬剤師が、調剤されたお薬をもう一度監査しています。これも正しく調剤するための工夫です。
 

◇間違いによる危険の回避

似通った名前のお薬や含有量の違うお薬の棚を離すことで、調剤過誤の防止対策を講じています。また、間違いやすい内容をラベルに書いて表記し、間違いが発生しないよう注意を喚起しています。
 

注射薬は個人毎の払出しにラベルを添付し、病棟での看護師業務軽減を図っています。また、抗がん剤による化学療法は投与スケジュールの管理を行いリスクマネージメントに貢献しています。
 

                                 
調剤1調剤2 注射薬調剤

【薬品管理業務(薬務)】

日々の購入・払出をコンピューター管理で行っています。また、病棟定数配置薬品に関しても、薬剤部で一貫した管理運営を行い配置薬の適正化を図っています。
さらに、後発医薬品の積極的な採用も行っています。
 


医薬品の検品・納品 
 

【製剤業務】

市販されていないお薬の調製や病棟等で使用される消毒薬・処置薬の払出しを行っています。また、中心静脈栄養(TPN)、外来・入院抗がん剤無菌調製にも対応しています。
 

◇無菌調製とは?

患者様にとって細菌などによる感染が特に懸念される場合、注射剤の混合を薬剤師が調製しています。この注射剤の混合は、できる限り細菌などの混入が避けられるような装置(クリーンベンチ/安全キャビネット)を配置した特別な部屋で行っています。 これらのことは患者様への感染リスクを回避すると同時に、他の医療スタッフへの安全確保にも貢献しています。
 

                      
抗がん剤の無菌調製                        高カロリー輸液の無菌調製
年度 外来化学療法加算算定件数 無菌製剤処理料算定件数
平成22年度 892 2330
平成23年度 1136 2274
平成24年度 1041 1845
平成25年度 1159 2076
平成26年度 1020 1702
平成27年度 964 1248

【病棟薬剤業務】

患者様が入院後、手術や処置を安全に施行し、入院後も適切な薬物治療を行うために、薬歴管理として持参薬の鑑別をさせて頂きます。また、入院中に薬剤師は、お薬の効果と副作用を確認して、適正な薬物療法を行うために、医師への情報提供などのサポートをさせて頂きます。入院中は必要に応じて、患者様に服用・使用されているお薬の作用、副作用や服用方法などについて詳しい情報を提供させて頂くとともに、お薬についてのご相談に応じています。  退院される患者様にはお薬の説明書と『お薬手帳』をお渡ししています。お薬の履歴を明確にすることで、退院後の重複投与や相互作用による副作用回避に役立てることができます。自己管理が難しい患者様には、正しくお薬を服用して頂くために「お薬ボックス」も提供しています。 入院中にお薬についての正確な知識を身につけて頂くように努めています。

                            
年度 病棟薬剤業務加算件数 薬剤管理指導件数
平成22年度 - 6152
平成23年度 - 5485
平成24年度 11571 6494
平成25年度 15505 6563
平成26年度 13398 7972
平成27年度 11371 8361

【医薬品情報(Drug Information)業務】

最新の情報に基づいた医療が実施できるよう、患者様や他の医療スタッフ(医師、看護師など)へ医薬品・医療用具の情報を提供しています。
また、患者様や他の医療スタッフ(医師、看護師など)からもたらされた医薬品や医療用具に関する副作用などの情報を集積・分析して、今後の医療安全に役立てています。

医薬品情報の収集

【治験業務】

◇治験とは?

新薬が世の中で使われるようになるまでには、動物実験の後に新薬をヒトに投与してその効果や安全性について詳しく調べるための試験を行う必要があります。このヒトで行う試験のことを「治験」と呼んでいます。

当センターではこの試験実施に積極的に取り組んでいます。新しい薬が世の中で使われるようになるためには、このような治験に参加して頂ける患者様のご協力が必要となります。

CRC(薬剤師)と製薬会社とのミーティング

【血中濃度モニタリング業務】

TDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは、血液中の薬物濃度を測定して薬剤の適正な投与を支援する方法です。
これは、同じ投与量でも患者様によって効果や副作用に違いが現れる薬剤で特に有用です。できるだけ副作用を少なくし、効果のある投与方法について医師に提案を行っています。
 

チーム医療における薬剤師の参画業務

◇糖尿病教室
◇褥瘡回診
◇栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)
◇院内感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)
◇緩和ケアチーム
◇肝臓病教室
◇がん化学療法

                         
感染対策チーム(ミーティング) 栄養サポートチーム(ミーティング)
 
緩和ケアチーム(回診)  褥瘡回診 
 
肝臓病教室     
   

[主な認定資格者数](平成28年10月現在)

  • NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会:           1名
  • 外来がん治療認定薬剤師:              1名
  • DMAT:                                        1名
  • 生涯研修履修認定薬剤師(日本病院薬剤師会):    5名
  • 認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター): 4名
  • 研修認定薬剤師(日本薬剤師研修センター):     7名
  • スポーツファマシスト(日本薬剤師会):          1名
  • 感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会):      1名
  • 救急認定薬剤師(日本臨床救急医療学会):       1名

[教育・研修施設] (平成25年11月現在)

  • 薬学生長期実務実習生受入施設